医学書院
訪問看護と介護 2005.5.15発行
リフレッシュのすすめ 5
介護老人保健施設生きいき倶楽部
鈴木 竹子

 

若返りのヒミツ
第二の人生、満喫中
  介護老人保健施設生きいき倶楽部 鈴木竹子
定年後,介護職に
  私は結城市にある介護老人保健施設「生きいき倶楽部」に勤務する65歳の女性です。女性とは戸籍上の話で,機能的には,もう10年ほど前に女でなくなったといえるかもしれません。それは,手術によるものですが,別に性転換手術をしたのではありません。念のため。
  子どもを育て,定年まで会社勤めをし,「さてこれから第二の人生をどうしようか」と考えました。それまで機槻相手の仕事をしていたので,人と人とのふれあいの中での仕事がしたい,そう思って医療法人アスムス生きいき倶楽部のデイケアに就職したのが58歳のときでした。
  いざ入職してみると,仕事を覚えるのは大変でした。?高齢者には高齢者としてやさしく接する(老老介護と皆から言われながら),?一番安全で安楽な方法で介護をする,?納得した上で毎日の仕事をする,などといった基本を教わり,一緒に入ったパート仲間と議論もし,泣いたり,笑ったり,試行錯誤を繰り返しながら今日まで勤めてきました。
  生きがいを感じながら毎日の生活を送って,早いもので7年目に入ろうとしています。再就職して新しい世界に飛び込んだことは決して間違ってはいなかった,私も誰かの役に立っているんだ,と実感しています。

楽しい職場でリフレッシュ
  私の朝は,父子家庭の孫たち2人の面倒を見ることから始まります。孫を学校に送りだしたあとは,自転車にまたがっていざ出勤。午前8時30分の始業には間に合います。そんな私の職場の仲間たちを少し紹介しましょう。
  まずは,赤木芳枝参事。この人は,女性なのに男顔負けの親分肌。看護師で,鳩のような黒い瞳を動かしながら,口八丁手八丁で部下たちにてきばき指示をだし,利用者への気配りも抜群。もちろん,私たちへの思いやりも忘れず,たよりになるアネゴです。
  運転手を兼ねた男性介護職は3人。ていねい親切がモットーの若手であり,我が息子よりも若い世代です。介護職になる前の職業もばらばら。なかには,自衛隊で戦車を運転していたという,頼もしく心優しい大男もいますが,仕事中なら私も彼らの間違いを注意したり,教えたりできるのが密かな楽しみです。
  女性介護職その1,大山順子。癒し系の元主婦です。がんにかかったご主人を在宅で介護していた経験を生かして,私たちの職場ではリーダーシップを発揮しています。子どもたちはすでに自立しており,現在は韓流ブームのある俳優を熱烈に応援している一面もあり。
  女性介護職その2,泉弘美。孫のような年齢の若手です。縦横無尽に動き,そつなくケアにあたっています。年上の私にも気持ちのよいハツパをかけてくれます。同僚はこの他,看護師も含めてパート職員が3人います。
  こんな仲間たちと一緒に,入浴介助にはじまり,レクリエーション,トイレ介助,食事介助にと時間を忘れて働く毎日。忙しいながらも,一緒に働く若い人々からのエキスをむしゃぶり奪い取りながら,めきめき自分も若返っていくのを感じています。これが私の一番のリフレッシュでしょうね。来年も絶対に契約を更新してもらいますよ!