医学書院
訪問看護と介護 2005.4.15発行

リフレッシュのすすめ 4

介護老人保健施設生きいき倶楽部(施設長)
飛 田 清 毅

今回は大先輩の飛田先生にご登場いただく。自治医大教授を退官後,老健の施設長に就任。職員からも入所者からも敬愛される暖かなお人柄で,「仕事しているか,自宅にいるかですから,私はオタクです」と自己紹介されるユーモアの持ち主でもある。(医療法人アスムス 太用秀樹)

飛田清毅 介護老人保健施設生きいき倶楽部(施設長)
忙しい毎日を送っていると,たまにはリフレッシュして気分転換をはからないと,身が持たないと思うことがある。何もしないと,毎日の精神的・肉体的疲労やストレスが少しずつ体内に蓄積して,やがて逃れがたい脱力感を覚えるに至るものである。そういう状態にならないためにも,リフレッシュは必要だ。
「非日常的」なことをする
リフレッシュをするにあたり肝心なことは,非日常的な仕事に一定時間身を投じることである。
たとえば,草野球。プロ野球の選手にとっては野球そのものが仕事なので,あらためて河川敷で野球をしてみたところで別にリフレッシュしたことにはならない。しかし,我々が草野球に興じれば,リフレッシュするという目的は十分に達成できるだろう。それは,「野球をすること」が我々の日常生活の一部とはなっていないからだ。リフレッシュのためにすることは,何であってもかまわない。早い話が,単に「水風呂に入ること」だって立派なリフレッシュになるのである。
また,せっかくの非日常的な行為も,それを行なう日時が習慣的に定まってしまうのでは,その効果も半減してしまうように思われる。ところが,残念なことに,実際問題として我々には時間的な余裕があまりなく,休日にしか自己のリフレッシュを図ることができない場合が多い。つまり,我々は規則正しくやってくる休日に,「日常的には行なわないこと」をして,お茶を濁さざるを得ないことになる。また,毎週土曜日は何,毎週日曜日には何という具合に予定として決まってしまうと,本来はリフレッシュとして計画していたことが日常的な仕事の一部と化してしまうような気がする。
休日の過ごし方−私の場合
ところで,その休日に私は何をしているか紹介してみる。草野球は大勢の仲間が必要であるから,事実上これはできない。犬の散歩も結構だが,生憎我が家では犬を飼っていない。庭いじりもよいが,我が家にはいじるべき庭がない。歩くのは苦手ときて
いるから,あまり遠出をするのも好ましくない。したがって,鮎釣りやゴルフなども適当ではない。肉体的な疲労を伴うものは,翌日からの仕事に差し支えそうだから遠慮しておくのが無難である。
というわけで,最後に残ったのが囲碁である。囲碁といっても,この頃はコンピューターの囲碁ソフトでよいものがたくさん出ているので,相手は専らコンピューターである。これだと対局相手を探す必要がないし,対局時間を考慮することも無用である。
この対局は,はじめのころ(4,5年前)は私のほうが圧倒的に優勢であったが,私にも老化が徐々に進行しているようで,注意力が散漫になり,集中力を最後まで持続させることが困難になってきた。このところ形勢はすこぶる悪い。
北欧,ロシアへの旅
昨夏,リフレッシュの一環として,家内と一緒に海外旅行ツアーに参加した。行き先は北欧(フィンランド,スウェーデン,ノルウェー,デンマーク)とロシア(サンクトペテルブルク)を旅行してきたが,これは印象深い旅だった。ノルウェーのフィヨルドは絶景であったし,白い壁に赤い屋根という民家のたたずまいは,西欧のお伽噺の世界そのものであった。大都会にも超高層ビルなどの派手な建物は皆無で,すべて19世紀ごろの建物の内装だけを変えて現在でも用いているものばかりということで,非常に落ち着いた雰囲気であった。
北欧は高度の福祉社会として有名なので,この機会に関連施設の見学もしたかったが,それはできなかった。しかし,この北欧旅行で得られた数々の経験は,明日からの私の仕事のエネルギーとなっていることは間違いない。

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