医学書院
訪問看護と介護 2005.8.15発行

リフレッシュのすすめ 8
自然の中で深呼吸

介護老人保健施設生きいき倶楽部
渡邉美由紀

 リフレッシュのすすめ
自然の中で深呼吸

介護老人保健施設生きいき倶楽部事務 渡邉 美由紀

鳥のさえずり、優しい風、ほのかな木の香り。この空間で、思いっきり深呼吸。
これが私のリフレッシュ法である。
尾瀬の自然にのめり込む
“自然は素晴らしい”このフレーズは山に行ったら、大抵の人が口にするであろう。在り来たりなフレーズだが、その場に立つとやっぱり私の口からもそのフレーズが出てくるのである。たまには、違った表現をしてみてもいいのだが……。無駄な言葉は止めておくとしよう。
近年、のめり込んでいるのが、“夏が来れば思い出す〜”の歌でお馴染みの尾瀬である。あの静けさの中に足を踏み入れると、ここは何処?今はいつ?とタイムスリップしてしまったかと錯覚を起こすくらい現実から離れられる。そこで、目を引くのが、小さな植物たち。ただ歩いているだけでは、見逃してしまう。宝捜しのように、足元の様子を伺いながら歩く。出発前には、図鑑に釘付けになり、花の見ごろ時期や群生スポットを下調べする。探すのが困難そうな植物、個性的な形の植物をターゲットにして尾瀬に挑む。私は植物ハンターと化するのである。発見できると、反射的にカメラのレンズを近づける。自分にこんな観察力があったとは……。珍しい花を見つけ、カメラに収めると、掘り出し物を手に入れたような喜びとなる。おかげで植物に詳しくなった。有名なミズバショウやニッコウキスゲも楽しみだが、岩陰にひっそりと咲いているイワナシや奇妙な姿のギンリョウソウやウスバサイシンを見つけるのも面白い。そんな植物たちに魅了されながら、一日中歩き続ける。
体力に自信はある(?)が、いきなり山歩きも不安なので、仕事の昼休み時間に体力作りをしている。猛暑の中、日焼け防止万全の装いで、近くの歩道橋を一人黙々と登り下りするのである。知らない人には怪しまれているだろう。体力作りの為に、歩いているのだが、単なる自己満足で、実際のところ、体力は付いていない。これも勤務中の束の間のリフレッシュである。
話は尾瀬に戻るが、歩き続けて撮影フィルム枚数と疲れがたまった頃、山小屋に到着。山小屋の食事は、見た目は地味だが、川魚や貴重な山菜を口にすると、有り難味を感じる。
翌朝、カッコウの目覚し時計で目を覚ます。朝が苦手な私でも、早起きして、気分爽快。“自然は素晴らしい”とまたまた声に出してしまうのである。
自然の恵みを身体中で感じ、すっかり山びと気分になって帰路に着く。「よく行くねぇ。疲れないの?」と言われたりするが、それが私のリフレッシュ法の一つなのである。

フラメンコとハーブで日常のリフレッシュ
自分の生活や性格に合っていれば、ささいなことでもリフレッシュできる。普段のリフレッシュ法はいくつかある。週に一度のフラメンコ。まだ未熟者だが、仕事で疲れていても、何処にしまっていたのか不思議なくらいの集中力を発揮する。覚えることと、覚えたはずのステップを思い出すのに必死になる。 そんな自分の姿を鏡で見ると、とてもおかしい。仕事で計算機をたたいている時だって、こんな真剣な顔はしないだろうに。リフレッシュのはずが、ぐったりして帰る日もある。そんな日は、アロマオイルやお香を焚いてリフレッシュ。翌朝、スッキリしないときは、ミントオイルで元気をつけ、栽培しているハーブに水をやる。可愛い花といい香りが楽しめる。時にこれらは食卓にも並ぶ。ハーブを使った料理は一層、美味しさを増す。今年のハーブプランは、バジルソースを大量に作ることであった。春に種を播いたのだが、発芽率100%に近かった。何百本もの苗を前にして、途方に暮れたが、知り合いや近所の人たちに配ったり、私の住む田舎町にある農産物直売所に置かせてもらったりもした。個人で楽しむために播いた種が、人に喜ばれ、少額だが現金収入にも繋がって、嬉しい収穫となった。念願のバジルソースも大量に作ることが出来た。来年は何を育てようか楽しみながら、考えている。
毎日の食事では、大勢でワイワイ食べるのも好きだが、一人で店に入ってのんびり食べるのも好きである。条件は違うが、うまく使い分けてリフレッシュとして成立させている。自分流に無理のないリフレッシュ法を取り入れれば、仕事もプライベートも相乗効果が得られ、生きいきライフを楽しめるでしょう。

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