下野新聞 2004年3月13日掲載
多くの善意に支えられて…
インドネシアの医師タワティさん自治医大大学院終了
故郷で開業が夢

【南河内】インドネシア・バリ島出身の医師で、自治医科大大学院生のアユス・タワティさん(35)が、このほど「胎児治療」に関する論文で学位取得を認められ、25日の修了式で正式投与される。私費留学の6年間、大学関係者が学費や滞在費を全面援助するなどしてサポートした。

 タワティさんは1995年、バリ島のウダヤナ大医学部を卒業。産科専門医になることを目指し、外国での研究を計画。先に日本留学していた弟に相談した。
徳島大でコンピューターを学んでいた弟のホストファミリー的存在だったのが、徳島県阿南市の石川富士郎医師。在宅医療に力を注いでいる石川医師が、親しいおやま域北クリニック院長で「NPO法人在宅ケアを支える診療所・市民全国ネットワーク」副会長の太田秀樹さん(50)に、タワティさんの情報を伝えた。これを受け、太田さんが、出身の自治医科大大学院に紹介、タワティさんは研究生となった。
わずかな貯蓄しかなかったタワティさんに対し、二人は大学院の学費やアバート代などの滞在費一切を6年間授助。このほか、別の大学関係者がポケットマネーで日本語学校へ通わせるなど、多くのサポートがあった。
在学中、タワティさんは心拍数が少ない胎児を外科的に治療する研究を動物実験で進めたほか、エコー検査による双子の心臓機能研究を続けた。午前2時、3時まで帰宅しない日も少なくなかったという。
支援した太田さんは「患者を救うための、真剣な姿に医師の原点を見た思いで、自分を反省する機会にもなった。ドクター取得は本当に偉いと思う。おめでとう」と祝福する。
タワティさんは「故郷で開業したい。日本人観光客も多いので、日本語が役立つと思う」と帰国後の夢を膨らませている。26日に離日予定。


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